ジンバブエ
通貨単位:ドル
通貨コード:ZWD - ZWN - ZWR - ZWL
1ドル=100セント
最初のジンバブエドル(ZWD)導入は、独立した1980年。
2006年8月に 1ZWN=1000ZWDのデノミを実施。通貨名は変化せずドルのまま。
加速したインフレは止まることを知らず2008年には1000億ドル(ZWN)紙幣を発行。ただし、これは Special Agro cheques と呼ばれる特殊な通貨で Banknote とは異なるものとされている。大きな違いは使用期限がある事、これはすでに次のデノミが決まっていたための使用期限。
2008年8月に 1ZWR=10000000000ZWN(=10000000000000ZWD)となる2度目のデノミを実施。100億ドルが1ドルの凄まじいデノミ! 通貨名はこの時も変更なし。
しかし、いくら0を取ってもインフレは加速されるばかり。デノミ実施半年もたたない2009年1月に世界史上最高額紙幣と言われる10兆ドル(ZWN)紙幣が発行された。実際は、1946年にハンガリーで発行された100,000,000,000,000,000,000 Pengo 紙幣が世界史上最高額紙幣だが、これは紙幣に数字が印字されておらず、世界史上最高額印字の紙幣はこの10兆ドルである。
2009年2月に 1ZWR=1000000000000ZWL となる3度目のデノミを実施。しかし、この時すでに外国通貨の使用が法的に認められ、2009年末をもってジンバブエドルはジンバブエの法定通貨でなくなった。現在は、主に米ドルと南アフリカランドが使用されており、ボツワナプラ、イギリスポンド、ユーロなども併用されている。
5ドル(ZWR)
第3世代のジンバブエドル。発行は2007年となっているが、流通はデノミ実施の2008年8月より。
表は、首都ハラレ郊外にあるバランスロック。
裏は、カリバダムと象。
1000億ドル(ZWN)
第2世代のジンバブエドルの最高金額紙幣。残念ながら史上最高額の印字されたものより0が3つ少ない。
表は、キリンの図柄の他に、発行2008年7月1日とともに2008年12月31日までとの日付がある。発行時、すでに30日後である8月1日より10個の0を取るデノミが決まっており、1000億ドルとしての流通はひと月のみ。8月からは10ドル紙幣として使用された。
裏は、巨大な穀物倉庫。この紙幣が Special Agro cheques =特別農業小切手であることにちなんだデザイン?
5ドル(ZWD 1997)
1997年発行の第1世代ジンバブエドル。
表は、首都ハラレ郊外にあるバランスロック、透かし部分の下はクドゥ。
裏は、段々畑と透かし部分の下にクドゥ。
5ドル(ZWD 1994)
1994年発行の第1世代ジンバブエドル。
表は、首都ハラレ郊外にあるバランスロックとシマウマ。
裏は、畑の伝統家屋の農家、その中庭で食事準備をしている2人の女性。